ありがとうを伝えに

私が小学生～高校を卒業するまで住んでいた家。
多いときは10人で暮らしていた実家。

子ども達がみな親元を離れ、広くなった実家の管理は、
年をとった両親にとって負担になっていました。

昨年、両親は2人だけの生活に見合った場所に引越し。

この度、私たちの育った家に、新しい主が見つかったのです。

今日はあいにくの天気でしたが、
『家』にお礼とお別れを伝えに行ってきました。

次の人が決まったと聞いたときは、
あまりいい思い出もないし、寂しくはないかな、と思っていました。

が、空っぽになった元実家をみて、自然と感謝がわいてきました。

ここで私は作られたのだ。
良いことも悪いことも含め、ここで大事な時間を過ごしていた。

忘れているけど、とても幸せな時間もたくさんあった気がする。

この家は、家族それぞれの想いをずっと受け止めていてくれたんだ、
そう思えてきました。

「ありがとう」と「さようなら」を伝えに行けて良かった。

新しい主は、年季の入ったこの家をとても気に入ってくれているそうです。
本当に良かった。新しい家族と幸せになってね。

がらんとしているけれど、心なしか家が喜んでいるように見えました。